Hulaとは   Hulaが生まれた背景

■イプ(Ipu)
ヒョウタンから作られる楽器です。指や手のひらを使ってIpuの側面を打ち、音を鳴らします。踊り手がIpuを片手に持ち、音楽に合わせてIpuを鳴らしながら踊ります。
(右の写真の、左側と右側がIpuです)

■イプへケ(Ipu Heke)
チャントを唱える人がリズムをとる為に使います(踊り手は、このIpuのリズムに合わせて踊ります)。
こちらもIpuと同様、ヒョウタンから作られる楽器です。
くりぬいたヒョウタンふたつを上下に貼り合わせ、くびれた部分にひもが巻きつけられています。片方の手首にひもを巻きつけ、もう一方の手の指や手の平を 使ってIpuの側面を打ち、Ipuの底を地面に落とします。こうすることにより、くりぬかれたヒョウタンから響音が作られます。
Ipu Hekeによって音の余韻が明らかに違うのが分かります。
(右の写真の、中央がIpuです。)

■ウリウリ(Uli-Uli)
見た目は、ファー付きの豪華なマラカスです。
持ち手の部分はココナッツでできていて、なかにアリイ・ポエの実が入っています。「ガラガラという音」という意味のハワイ語「Uli」の通り、ウリウリを振ると、とても賑やかな音が鳴り響きます。
羽の部分は、かつてハワイミツスイの羽根が使われていたようです。
片手に1本だけを持って踊る場合と、両手に1本ずつ持って踊る場合があります。
ウリウリを使って踊る曲は、とても華やかで躍動感にあふれ見ているものを楽しませてくれますが、踊り手自身は、腕の痛さに負けじと必死です!!

■プイリ(Pu’Ili)
日本の簓(ささら)のようなもの。
竹の棒に縦に切れ目が入っています。2本を一組で用い、竹同士もしくは自分の手足などの体を打ち音を出します。
プイリを使いはじめた頃は、プイリが自分の顔にあたる事もしばしばでした。最初は、凶器でもあった楽器でした(笑)。

■イリイリ(’Ili ‘Ili)
片手に二つの小石を持ち、カスタネットのように鳴らして使用します。
親指と人指し指で一つの石をはさみ、中指と薬指でもう一つの石をはさみ、この二つの石を打ってカスタネットの様に音を鳴らします。
“‘Ili ‘Ili”とは小石がたくさんある状態を指します。

■プニュウ(Puniu)/ニュウ(Niu)
Puniu、Niuどちらもココナッツの殻から作られる楽器です。
サメ革を使って、ココナッツの殻の表面を滑らかにしたあと、ククイのオイルで光沢が出るまで磨かれます。

Puniuは、ココナッツに革を貼り、ドラムとして使用されます。ココナッツに紐がつけられ、その紐を踊り手のひざにくくりつけドラムとして利用します。
(右写真の上が、Puniuです。)

Niuは、ココナツの殻の半分にした楽器で、片手に一つずつ持ち、ココナッツの表面同士を打ち、音をならします。
(右写真の下が、Niuです。)

■ウクレレ(Ukulele)
すっ かりハワイの民族楽器として知られるようになったUkuleleですが、、ポルトガルから伝わった「ブラギーニャ」という楽器がUkuleleの原型と言 われています。当初は小さなギターのような形をした「5弦楽器」でしたが、ハワイで徐々に改良が加えられ、現在のような「4弦スタイル」になりました。ち なみに「Ukulele」という名前の由来にはいくつかの説がありますが、Ukuleleを弾くときの指がノミがぴょんぴょんと跳ねている様子に似ていた ため「Ukulele」(ハワイ語でノミが跳ねるという意味)と呼ばれるようになったという説が有力です。
ギターよりも手軽に始められ、持ち運びに便利ということもあってか、最近では、女性で始める方も多いようです。
ハワイで売られているウクレレのお値段はまさにピンキリ。1万円以下のものから100万円を軽く越えるものまで様々だそうです。

■鼻笛(Pu Kani / Shell Trumpets)
巻き貝を使った楽器で、ホラ貝のようなもの。

見た目の小ささからは想像できないような音がなり、3kmも遠方まで音が届くと言われています。ちなみに、オアフ島のヌウアヌ渓谷には、神々を支配するためこの貝を使ったというメネフネ伝説があります。

■パフ(Pahu)
チャントを唱える人が使用する大型のドラム。
アフリカの打楽器ジャンベに似ております。
ココヤシの木をくり抜き、上にサメの革を貼ります。両手で叩くのが基本ですが、踵で大きな音を出したり、指先で繊細な音を出すこともあります。”Pahu”とはドラムのことですが、ふつうは大型のドラムを指します。